利用の手引き
「透析患者に対する投薬ガイドライン」
2008年11月11日に改訂しました。
現時点では、まだ情報不足の新薬などもありますが、今後、徐々に情報を増やしていきたいと
考えていますので、その点はご理解ください。
l 「透析患者に対する投薬ガイドライン」は、診療の参考となるように、当院で採用している医薬品(平成20年10月1日現在)を
中心に収録したものです。
l 当ガイドラインは、透析患者を含む慢性腎臓病(CKD)患者に対する薬の使用方法を適正化するために、作成したデータベース
ですので、あくまで参考として、理解していただきたいと思います。
l 一般的な用法用量(常用量)のような基本的情報は、最新の添付文書を参照してください。
l 医薬品は、[商品名]で検索可能です(主に先発医薬品名)。
l 採用薬以外の汎用医薬品の情報も出来る限り、掲載しています。
l
仁真会で使用するため、当院の採用分類が商品名及び単位の前に記載されています。
他施設の方には関係ありませんが、ご了承下さい。
【医薬品の採用分類】
▼非採用薬(使用不可能薬)
◎常時購入薬
○用時購入薬
△院外のみ使用可能な薬
l 透析患者に投与する際に、注意が必要な薬物については、下記のようなマークを付けております。
ただし添付文書上では、透析患者もしくは重篤な腎機能障害者には禁忌となっていても、
実際の臨床では使わざるを得ない薬物に関しては【禁忌】の表示はしていません。
記
【透析患者に対する投与分類】
★:透析患者に対してやや注意が必要
★★:透析患者に対して注意が必要
★★★:透析患者に対して厳重な注意が必要な医薬品
【透析患者には禁忌】:透析患者には原則として用いてはならない医薬品
【TDM】:TDM対象薬
l 【透析患者への投与方法】には、透析患者 (CAPDも含む) の至適用法・用量を記載しています。
l 【保存期腎不全患者への投与方法】には、腎機能別の用法・用量などを記載しています。
l 引用文献により見解が異なる場合には、筆者らの考えで、ベストと思われるもののみを記載し、異なる考えやその他の報告は
【その他の報告】として併記しました。
l
「投与方法に言及した文献なし」と、記載されている場合は、MEDLINE(PubMed)を用いて文献検索しても、
透析患者への投与方法を記載した文献がなかったという意味であり、必ずしもすべての文献を調査したわけではありません。
l 引用文献は引用文献のペ−ジに掲載しています。
l 当ガイドラインで用いる略号は次の通りです。
【tmax】:最高血中濃度到達時間
【透析性】:血液透析による除去性、除去率
【t1/2】:血中消失半減期
【Vd】:分布容積(Volume of distribution)
【F】、【BA】:生物学的利用率(Bioavailability)
【CL】:クリアランス
【O/W係数】:オクタノール・水分配係数
【非腎CL/ 総CL】:総クリアランスのうちの非腎クリアランス(肝クリアランスなど)の占める割合。
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【主な副作用・毒性】の項に用いられている略語の正式名称は以下の通りです。
ARDS:成人呼吸促迫症候群(adult respiratory distress syndrome)
DLE様皮疹:円盤状エリテマトーデス(discoid lupus erythematosus)様皮疹
PAT with block:ブロックを伴う発作性上室性頻拍(paroxysmal atrial tachycardia)
PIE症候群:好酸球性肺浸潤症候群(pulmonary infiltration with erosinophilia syndrome)
SIADH:ADH過剰分泌症候群
SJS:皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
TEN:中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis)
l 用語の説明
※ 当ガイドラインの内容は、原則として改訂された時点での情報に基づいています。
最新の情報については、各薬剤の添付文書等でご確認下さい。
※ 当ガイドラインはあくまで医療関係者の参考になるように、作成・公開したものであり、
これに基づく事故などについては、一切責任は持てませんのでご了承下さい。
2008年11月11日
医療法人 仁真会 白鷺病院 医療技術部 薬剤科
科長 和泉 智
主任 古久保 拓
科員 松永 千春
根来 早紀子