フットケア外来

外来での診療の対象とする主な疾患とその症状

外来での診療の対象とする主な疾患とその症状イメージ
慢性維持透析患者の約6%が閉塞性動脈硬化症(ASO)と言われています。最近ではPAD(末梢動脈疾患)とも呼ばれていますが、 これは末梢動脈の狭窄や閉塞のために下肢虚血をきたす病態です。多くは慢性の経過をたどり、初期においては特に症状がないものの、病変が進行すると虚血が徐々に悪化し、 歩行時の下肢の痛み(間欠性跛行)、足の安静時疼痛、さらに進行すると皮膚潰瘍、壊疽をきたします。時に急速に虚血が悪化することもあります。 一方、突然下肢動脈の主幹動脈が閉塞し、急速に下肢全体が壊疽に陥る急性動脈閉塞と呼ばれる病態もあります。

虚血が進行し、潰瘍や壊疽を併発すると感染を合併しやすく、抗生剤が無効となり虚血が急速に増悪します。敗血症に陥ることがあり、下肢切断を余儀なくされることもあります。 皮膚潰瘍が難治性であったり、壊疽をきたしたりした場合は、保存的治療が無効と判断して血行再建を検討することになります。

主な疾患における診断と治療

このように透析患者さまに多いASO(PAD)の合併を非侵襲的検査により早期に診断、患者さんの足の壊疽を見極めようというのが本検査の趣旨です。
検査は、FormABI・TBI、経皮酸素分圧、血管エコー(Duplex scanning)、SRPP(皮膚再潅流圧)の検査結果を指標として診察を行っています。同時に糖尿病末梢神経障害の合併、足の変形の診断も行っています。 患者さまには足の皮膚の手入れの仕方、爪の切り方の指導、ジェルパットの使用などフットケアを具体的に指導しています。
血行再建症例に対しては血管造影を行っています(この場合2日間は入院必要)。その結果に応じてPTA(バルーン血管形成術、ステント留置術)や動脈バイパス手術を行っています。
透析患者さまは動脈硬化が高度でありPTAが困難なことも少なくありませんので、バイパス手術にて対応することもあります。

外来で実施する検査について


【足脈波検査(PWV)】
足首と足指の血圧を測り、足の血の流れの状態を詳しく知るための検査で、自動血圧計で血圧を測るのと同じしくみです。所要時間は10分ほどで痛みは伴いません。

【経皮酸素分圧検査】
皮膚の酸素の量を測る検査で、1箇所につき10〜15分ほど安静を保つ必要があります。シールで皮膚にセンサーを貼り付けますが、痛みは伴いません。

【血管エコー検査】
血流量、血管抵抗指数など血管の性状を評価する検査です。皮膚の上から超音波を使用して行う非侵襲的検査で、痛みを伴いません。

【皮膚再灌流圧測定(SRPP)】
レーザー血流計と血圧計でモニターしながら、皮膚レベルの再灌流圧(SRPP)を測定します。足先に測定用プローブとカフを装着します。所要時間は10分ほどで、痛みは伴いません。



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