泌尿器科

泌尿器科における主な疾患とその症状

泌尿器科における主な疾患とその症状
近年、高齢化社会の到来とともに泌尿器科疾患が増え続けています。代表的な疾患としては、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)、 前立腺肥大症などの良性疾患と、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの悪性疾患があります。尿路結石の多くは、腎結石および尿管結石です。腰背部や下腹部の痛み、血尿といった自覚症状で受診される場合がよくあります。
高齢化が進んだことで、前立腺肥大症を発症される男性が大変多くおられます。 症状としては頻尿(特に夜間頻尿)、排尿困難、残尿感などです。放置していては尿閉といって、尿がほとんど出なくなったり、時には腎不全に至ることもあります。 前立腺癌は前立腺肥大症とよく似た症状が見られます。膀胱癌の場合は血尿がもっともよく見られる症状です。 腎臓癌は血尿など自覚症状がない場合が多いため、健診での超音波検査やレントゲン検査で発見される例がよく見られます。上記のような症状が見られた場合には泌尿器科を受診されることをお勧めします。

腎結石および尿管結石に対するレーザーによる内視鏡下尿路結石治療

レーザー治療に用いる機械

1984年に日本において対外衝撃波結石破砕治療(ESWL)が開始されて以来、現在、腎結石および尿管結石に対する治療の多くはESWLに委ねられてきました。しかしながら、ESWLでは破砕困難な結石も多数存在しているのも事実です。
近年、医療機器の進歩により、レーザー(Ho:YAGレーザー)による結石破砕が可能になってきました。同時に、今までの硬性内視鏡での治療は尿管結石にとどまっていましたが、軟性腎盂尿管鏡が開発されて以降、腎結石に対しても内視鏡下にレーザーで破砕することが可能となりました。

レーザーでの結石破砕効果は、今までの治療に比べて明らかに優れています。これまでESWLでは破砕できなかった結石であっても、内視鏡が結石に到達すればほぼ確実に破砕することができます。



レーザー治療に用いる内視鏡の先端/先端部よりレーザーを照射している様子

レーザーによる内視鏡下結石破砕治療では、腰椎麻酔(場合によっては全身麻酔)下での手術となるため、入院期間は4日〜5日程度となります(術後、腎盂腎炎による発熱等のため入院期間が延長することもあります)。また、術後の尿管ステントを腎盂尿管内に留置しますが、尿路内に留置しますので体外に何か管のようなものがでているわけではありません。このステントは、退院後1〜2週間後に外来にて軟性膀胱内視鏡下に抜去します(まれに、結石に伴う尿管の炎症性変化が高度な場合や尿管狭窄が認められる場合などには、尿管ステントを長期留置することもあります)。

欧米諸国では、腎結石および尿管結石に対するレーザーによる内視鏡手術が急速に広がってきています。当院においては、1994年にESWLを開始し、多数の結石破砕治療を行ってまいりましたが、2009年1月よりレーザーによる結石破砕治療を開始しました。今後はレーザーによる結石破砕治療が、腎結石および尿管結石の主要な治療法のひとつとなってくると考えられます。

レーザーによる結石治療のイメージ


主な疾患における診断と治療

当院泌尿器科では諸検査のほか、下記のような手術を含めたさまざまな治療に広く取り組んでおります。

尿路結石

自然排出が見込めない腎結石や尿管結石に対しては、体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)により結石を排出しやすくします。当院では早くからESWL治療を開始、現在最新の結石破砕装置(MODULITH SLX-MX、ストルツ社製)を導入、年間約200例の症例に対してESWL治療を行ってきました。今後はレーザーによる結石破砕治療が、腎結石および尿管結石の主要な治療法となってくると考えられ、前述のように2009年1月よりレーザーによる結石破砕治療を開始しました。

前立腺肥大症

まず内服薬による薬物治療で症状の改善をはかります。内服治療で症状の改善が見られない場合には、内視鏡手術を考慮します。当院でも積極的に内視鏡手術を行っています。

前立腺癌

現在では前立腺特異抗原(PSA)を血液検査で測定することで、前立腺癌の早期発見につながるようになってきました。PSAが4ng/ml以上であれば前立腺癌が疑われるため、前立腺生検検査を行い、前立腺癌と診断された場合は進行度に応じて治療を選択します。治療法としては前立腺全摘除術、放射線治療、ホルモン治療(男性ホルモンを抑制)などを行います。

膀胱癌

膀胱癌が疑われる場合には膀胱内視鏡検査、尿細胞診検査、レントゲン検査など通院で可能な検査を実施します。膀胱癌と診断された場合には内視鏡手術を行います。内視鏡手術での治療が不可能な場合は膀胱全摘除術の適応となります。ただ、多臓器への転移を認めるなど手術適応がない場合は、抗癌剤治療や放射線治療の適応となります。

腎臓癌

腎臓癌が疑われる場合は、主にCTスキャンなどのレントゲン検査や超音波検査で診断を行います。治療方法は腎摘除術を行いますが、進行度に応じて、インターフェロン、インターロイキン−2、分子標的薬などの薬物治療を行う場合もあります。

外来で実施する検査について


尿検査・血液検査のほか、レントゲン検査、超音波検査、膀胱内視鏡検査などを外来で実施しています。 レントゲン検査では、CTスキャン、尿路造形など行っています。





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