利用の手引き

● ご参照いただく「透析患者に対する投薬ガイドライン」は,当法人の医療関係者に対してCKD患者の診療の参考となるよう,医薬品の情報を収録したデータベースを公開しているものです.よって,一般的なガイドラインと異なる性格を持つものであることをご理解の上,あくまで参考としてご参照ください.

● 基本的な医薬品情報の記載は簡略化されており,また編集時の情報に基づいているため,最新の情報については添付文書等を参照してください.

● 医薬品情報は商品名(主に先発医薬品名)で検索可能です.

● データベースは2020年1月17日に更新しています.

● 当法人採用薬の判別のため医薬品名にマークをつけています.他施設の方には関係ありませんが,ご了承ください.

【医薬品の採用区分】
  ▼非購入薬
  ◎常時採用薬
  ○用時採用薬
  △院外のみ使用可能薬

●その他のマーク

【CKD患者に対する医薬品投与時の評価分類】
  ★:やや注意が必要
  ★★:注意が必要
  ★★★:厳重な注意が必要

【透析患者に投与禁忌】:投与してはならない医薬品
 【TDM】:TDM対象薬

●【透析患者への投与方法】には,透析患者(主にHD,成人)への至適投与法を記載しています.ただし,文献によってはCcr 10mL/min以下の末期腎不全患者または尿毒症患者への至適用法として記されている場合があります.そのため本書に示される投与方法が,透析患者の用法とは合致しない場合もあります.また,PD患者に対する記載として【PD】,持続血液浄化療法施行時の記載として【CRRT】などを記載している医薬品もあります.

●【保存期CKD患者への投与方法】には腎機能(CcrまたはGFR)別の投与方法を記載しています.なお,原則として急性腎障害AKIは想定していませんので適用できません.

●原則として,これらの投与方法の記載には,複数の見解の中から編集者の考えで最も良いと思われるものを最初に記載しています.それ以外は【その他の報告】として記載しています.

●データがないと記載されているものもありますが,全ての文献を調査したわけではありません.

●文末にある(数字)は参照した文献番号を示し,引用文献は 引用文献のページ に掲載しています.

●当ガイドラインで用いている主な略号は次のとおりです.

【tmax】:最高血中濃度到達時間
【Cmax】:最高血中濃度
【F】:生物学的利用率(Bioavailability)
【FPE】:初回通過効果
【ka】:吸収速度定数
【t1/2】:血中消失半減期
【ke】:消失速度定数
【Vd】:分布容積(Volume of distribution) ※ 【Vd/F】【Vss】【Vβ】などと表記しているものもあります
【CL】:クリアランス ※【CL/F】として表記しているものもあります
【AUC】:血中濃度・時間曲線下面積(area under the blood concentration-time curve)
【腎CL】:腎クリアランス
【透析性】:血液透析による除去性,除去率
【O/W係数】:オクタノール・水分配係数
【非腎CL/ 総CL】:総クリアランスのうちの非腎クリアランス(肝クリアランスなど)の占める割合
【MW】:分子量
【TDM】:治療薬物モニタリング
【PK】:薬物動態
【Alb】:アルブミン
【AAG】:α1-酸性糖蛋白
【P-gp】:P糖蛋白
【QB】:血流量
【QD】:透析液流量
その他,代謝酵素やトランスポータについても一般的な略語を用いています.

●その他の主な略語

 ARDS:成人呼吸促迫症候群(Adult Respiratory Distress Syndrome)
 DLE様皮疹:円盤状エリテマトーデス(Discoid Lupus Erythematosus)様皮疹
 PIE症候群:好酸球性肺浸潤症候群(Pulmonary Infiltration with Eosinophilia syndrome)
 SIADH:ADH過剰分泌症候群(Syndrome of Inappropriate Secretion of Antidiuretic Hormone)
 SJS:皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson Syndrome)
 TEN:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis)

当ガイドラインの内容は,原則として登録時点の情報に基づいていますので,最新の情報については各薬剤の添付文書等でご確認ください.

当ガイドラインは,医療関係者の参考となるように作成された当院の院内医薬品集の一部を公開しているものであり,これに基づく事故等については一切責任を負いません.

 医療法人 仁真会 白鷺病院 医療技術部 薬剤科
 pharma@shirasagi-hp.or.jp
  科長  古久保 拓
  科員  吉田拓弥,三宅瑞穂,田中梨惠,小田智子,橋本湖澄